アーティスト情報
會田瑞樹
1988年宮城県仙台市生まれ。幼少期よりヴァイオリンを照井勢子氏に師事。12歳で打楽器に出会い、仙台フィルハーモニー管弦楽団打楽器奏者佐々木祥氏に師事。同時期に星律子、藤本隆文、有賀誠門の各氏に音楽の基礎を学んだ。宮城県仙台第二高等学校卒業後、ソリスト育成を目的とした武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科打楽器専攻に入学し、開設以来初の打楽器専攻卒業生となる。2014年同大学院修了。6年に渡り吉原すみれ氏に師事したほか、高橋美智子氏の薫陶を受けた。さらに学外において神谷百子氏にマリンバを学び、打楽器独奏者としての基礎を学んだ。 2010年日本現代音楽協会主催”競楽Ⅸ”第二位入賞と同時にデビュー。これまでに300作品以上の新作初演を手がけ「初演魔」の異名をとる打楽器/ヴィブラフォン奏者。ソリストとして東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、中国国家交響楽団ほか多数共演。演奏、作品はNHK-FM「現代の音楽」NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」に多数取り上げられる。作曲家として2019年第10回JFC作曲賞入選、2021,2023年リトアニア聖クリストファー国際作曲コンクール特別賞を2度にわたり受賞。2022年2月には東京都「アートにエールを!」採択事業として初の自作自演個展を開催。10月には自らが作曲を手掛けた《祭禮—二台のヴィブラフォンのための協奏曲—》を新田ユリ指揮、京都室内合奏団とともに世界初演。2023年10月には全45曲からなる《北原白秋のまざあ・ぐうす》を発表。『今年出会った「新作」の中で、将来の育ち方が最も楽しみなひとつ。リミックスの時代たる21世紀の「創作」』(渡辺和氏)等の賞賛を受ける。2020年発売の最新アルバム「いつか聞いたうた ヴィブラフォンで奏でる日本の叙情」は年間最優秀ディスクとなる第59回レコードアカデミー賞受賞。ヴィブラフォン、現代作品の魅力を多彩に紹介した成果により令和2年度大阪文化祭奨励賞、令和3年度宮城県芸術選奨新人賞受賞。かなっくホールレジデントアーティスト。千代田区立九段小学校”九段planets”サポーターとして指揮者の任にあたるなど、ジャンルを越えた縦横無尽の活躍が続いている。 2024年6月にはタイ・バンコクにおいて開催された現代音楽祭”Bamboo-Dialogues”に作曲家として招聘を受け、自らが指揮をとり初演となった《日比谷》(萩原恭次郎詩)、京都/東京においてバロックフルート奏者永野伶実氏委嘱作品《優しい女》初演はいずれも大きな反響を集めた。8月9日には東京文化会館小ホールにおいて「會田瑞樹パーカッションリサイタル2024」を開催。ヴァイオリニスト鈴木舞氏をゲストに、自らが再作曲を手掛けた「ヴィヴァルディ 四季 ”和声と創意と躍動の試み”」は熱狂的な賞賛を持って迎えられた。本作品は會田瑞樹音楽事務所制作によるCD並びにサブスクリプション配信で全世界で聴取が可能となった。さらに指揮者として千代田区立九段小学校”九段planets”を率いて第72期TBSこども音楽コンクールに楽団創設以来の初参加。9月にはリトアニア・ヴィリニュスにおいて、モデスタス・バルカウスカス指揮、聖クリストファー室内合奏団シーズンオープニングコンサートに6年ぶりにソリストとして招かれ、自らが作曲を手掛けた《Stardust —Concerto for Vibraphone and Strings Orchestra—》初演、11月には渕田嗣代氏委嘱作品《鶯の歌》(北原白秋詩)初演、11月30日には自身三度目となる「會田瑞樹作品個展vol.3」(北とぴあ国際音楽祭2024参加公演)を控え、演奏、創作の両面からその音楽性を発揮し続けている。
ジャンル:クラシック、現代音楽
活動エリア:東京
會田瑞樹音楽事務所