Sady&Mady

Sady&Mady

Sady & Madyは植田隆広（vo, g）上田哲也（ds）によるユニット。 アコースティック・ギターとドラムという至ってシンプルな編成でありながらも、何ものにもとらわれない奔放な創造性と前衛性から生まれるその詩世界はまさにワン＆オンリーの世界観。サイケデリックな浮遊感を保つも、植田のパンクのストロークをアコギにした遠藤ミチロウの後期にも似たシリアスさと、上田の変拍子を基本にしたツッペリンのジョンボーナムのような不遜なドラミングが、交換不可能なフォーク・ジャズ・パンクとでもいう境地へと。 バンドはアルバムを1枚残し短命に終わってしまったが、もし、活動していれば、BLANKYJETCITYやFRICTIONといった日本の独自の系譜にその位置をえたに違いない。惜しくも、2009年には編成を変えてしまい事実上の解散。