こちらは皆様ズによる24時間ぶっ通しのUstream連動イベント「24時間ネットTV」をクラウドファウンディングで行うというあまり見たことがないであろう珍しい企画。そして20バンドが参加!
主催の皆様ズの鈴木さんも交え、nameshopの柳澤澄人さん、はらぺこの美織さん、松長さんと、2バンドの共通点である魅力的なアートワークや歌い方など、普段のスポットライトとは少し違った形でお届けしてみようと思います! あなたはどんなおもしろいことがやりたい?
――ということで、自己紹介からよろしくお願いします。
澄人:nameshopというバンドのボーカル柳沢澄人と申します。nameshopは7人組のバンドです。メンバーが絵を描くライブペイントと音楽を融合した新しい文化芸術をやってこうかなと企んでいる7人組でございます。
美織:「はらぺこ」と申します。私がボーカルの美織で、彼女が鍵盤の松長です。はらぺこは基本二人で活動していて、たまにベースとかギターとかドラムを入れながら臨機応変に編成を変えて、都内を中心にライブをしています。たまに絵を描く人と一緒にステージに立ってライブをしたり、いろいろ楽しいことができたらいいなぁと思っております。
――2バンドともけっこうビジュアルの面でアーティスティックなところが多いなぁっていう風に感じていて、美術という表現方法も取り入れているようですが、そのへんのお話をお聞きしたいなと思います!
澄人:nameshopはこういうアートをやろう!と思って、選りすぐりのメンバー7人でドン!ってやりましたっていう感じではなくて、成り行きでそうなっていった感じなんですけど…まあ元々おもしろいことがしたいなぁと考えていて。
――おもしろいことですか。
澄人:なんかこうおもしろい表現が自分の音楽と“なにか“でできないかなぁと感じたときに、ちょうど自分がもう1つやっているバンドのライブをみにきてくれていた女の子で、ちょっとコイツは変な奴だなっていうか、興味があるなっていうか、ライブに来てくれる他の女の子とはちょっと違うような雰囲気をもっている子がいまして。
ちょっとお茶でもしてみようかな、なんて話をしてたら、すごく表現に関して多才なことがわかって、絵も描くし、写真も撮るし、それこそジュエリーで生計を立てるようなこともしているし、ちょっと絵を描いてきてくれないかっていう話をしてやってみたら思いのほか面白かったっていうことなんですよね。
澄人:うちのメンバーの鍵盤は音大なんですけどプレイヤー科ではなく、マネジメント科なんです。
いろんな知識を持っている人間が集まっていろいろ面白いことを混ぜていけば面白いことになるかなぁと。今はわくわくしている状態です。
――ライブペイントの子に関してはじめ直感だったんですね!
――バンドの舵取りするのは澄人さんが多いのですか?
澄人:表現においての舵取りはそうでもないけど、曲作りとかアレンジとかそれぞれのプロが集まってるので。
――RPGみたいですねー。
澄人:そう!RPG感がすごく強い。
アートワークのプロだったり、プログラミングに優れているやつだったり、物書きをする人とか・・・なんで俺はそれらをまとめてこうしよう!っていう立場です。
――指揮者だ、ディレクション!
澄人:いわば総監督です。割と消極的な人が多いので、俺みたいな人が舵取りするのがちょうどいい。放っとくと内でやっちゃって出さないので、それを出してこうぜっていう風にする。
――はらぺこさんのライブペイント・アートワークについてもお聞きしたいですね!
美織:ライブペイントはメインメンバーではなくて、ほかのバンドのメンバーなんです。今回この24時間ネットTVにも出る57Picturesっていうバンドのメンバーにアートワーク担当の鈴さんという方がいて、その鈴さんとよくライブペイントやらせてもらっています。
はらぺこのHPとかCDのアートワークはなっちゃんっていう友達がいて、その子が全部描いてくれてます。なので、私たちは美術系には特化どころか、マイナス…みたいな感じです(笑)。ただ、いろんな人を巻き込んでやっていくのが好きですね。
美織:大学1年生の時に、部活のオーディションがあって、それに通過しないとライブできないっていう制度があって。アコースティックやるって決めた時に、ある先輩に「アコースティックは通らないよ」って言われたんですよ。それが悔しかったので、絶対4年間やってやろうというのもあって、アコースティック編成は4年間続けました。
卒業後も続ける中で、ピッチを気にするような歌い方よりもっと前に攻めていくような気持ちの歌い方になりました。きれいに歌おう→好き勝手に思うように歌おうというのを周ってる感じですね。曲作るときや声を出すときは、こういう色んなことを考えています。
こういうことを考える一番大きな理由は、妄想するのが好きだったということですね(笑)。
小さい頃から、音楽に限らず、妄想ばっかりしてたので。
――nameshopの澄人さんは歌は前からされていたんですか?
澄人:歌は、俺すごい苦手だったんですよ。中学3年の思春期真っ盛り。少年ははじめてカラオケに行きますよね。
松永:あー行く行く!
澄人:そう行ったんですよ。男3女3で。
一同:うわー!青春だ!
澄人:なぜか巣鴨のカラオケに入った、で俺は何を歌っていいか分からない。みんなもうそれなりに歌を歌えるし・・・どーする!!ってなった時に、頭がヒートしたんですよ。あの、「残酷な天使のテーゼ」ってご存知ですか?(笑)
僕は当時太鼓の達人の中に入ってるぐらいの尺しか知らなかったんです。でも、「選ぶドン!」って出てきたのがもうこの曲で、カラオケ曲に入れたら、1番まではどうにか歌い切れたが、2番を知らない!やばい!ってなって停止ボタン押すんですね(笑)。
シーン…今の尺何?みたいな感じの空気が出て。それから一気に俺は人前で歌なんか歌えないっていう風になりましたね。
メッセージを力強く届けるには、音楽以外の方法だってある
澄人:高校2年のタイミングでオリジナルを作るようになった時、自分の思想とか自分が伝えたいメッセージみたいなものがわりと昔からあったので、それを自然と歌の中にボンと置くと、そのメッセージが強ければ強いほど、力むんですよね。
なので、やっぱり自分がどういう歌い方をするかっていうよりかは、まずその届けたいメッセージをどう力強く届けるかっていうところに最初は意識を置いていました。それからはやっぱり色んな人に歌をこうした方がいいんじゃない?っていう風に言われたり、今のメンバーになってすごく曲が作れる奴がいて、そういうやつが持ってくる曲を自分なりにどう昇華しようかってやっていくうちに自然と自分に合う発声とか自分が目標としてるボーカリストとかが見つかってきて、だんだん力むことが全てじゃないという風になってくるんですよね。
でも、やっぱり自分の中で一番大切にしたい部分は、「力強さ」なので、今後この力強さをどう練っていくかというのが課題でもあります。
――その力強さはやっていくうちに得たものなんですか?
澄人:もう最初はどうすれば力強く相手の胸に届くかっていうことを考えていたから力強さが前に出てた。レコーディングもずっとハンドマイクでやってたので(笑)
美織:最初から伝えたいことがあってやるっているのがすごい。
澄人:色んな伝え方があると今でも思っているんです。
もともとすごく真面目な性格で、世の中の秩序が乱れてることが許せないタイプだったんですよ。報道であったり、報道の裏に敏感だったので、そういうことに対しておかしいな~って思うところとか、コレもうちょっと丸く納まんねーかなってことはずっと考えてました。
音楽以外の目線も広く持ちたいから、例えば絵もそうだし、ライブハウスに固執しないこともそうだし、なんかこう自分の表現を音楽だけに絞ることはやめようっていうことも力強さと同時に考えるようになりましたね。
音楽をやっている自分をぼんやりと安心した目で見てもらいたい
――はらぺこさんのお二人は音楽をやっててよかったこと何かあったりしますか?
美織:オーディションの一次選考に通った時に、父親から電話がかかってきて、「これは売れる売れないじゃなく続けるべきだね」って言ってくれて。そういう風に言ってもらえた時はすごく続けててよかったなと。
――松長さんはどうですか?
松永:私は小さい頃からずっとピアノをやってまして、他に趣味とかがなかったというのもあり、やめるきっかけがなかったのが大きかったかもしれません。「人と音楽をやるって楽しいな」とか、「音楽やっててよかったな」と思えたのが軽音部の4年間だったし、なんかこの先も音楽になんかあるのかなぁと思ったときに美織さんが卒業しちゃったんだけど、その時この人と一緒にやりたいなと思って続けてきて今に至ります。
――では最後にこの24時間ネットTVへの意気込みをお願いいたします!nameshopはトリ前ですが、どうですか?
澄人:Ustream配信っていうことを考えて、色んなお客さんに対してどう届かせたらおもしろいのかなっていうことと、パソコンの前にいるお客さんにどういうアプローチをしたらおもしろいかなっていうことを考えてライブをします!
現場にいる人にもパソコンの前にいる人々にも、もし26時間付き合ってくれる皆様ズ以外の人がいたら、その人がどんなに頭がバカになってもわかるような、すげぇいい感じのやつを皆様ズの前にブチ込んで、できれば皆様ズにはなるべくやりにくい状態でやってもらおうかなと考えてます。
松永:Ustream見てくれる人もいたらいいなぁと思うし、その場にいる人とそれぞれ違うアプローチができるし、考え出したら私たちでもできることはたくさんあると思うんですけど、あんまり考えずに体当たりでいけたらいいかなぁと(笑)。
美織:わたしはヒソミネでライブをするときに声が届きやすいっていう距離感を大切にしながらやっているので、それがUstreamでどう映るのかも楽しみです!
皆様ズの鈴木さん、nameshop澄人さん、はらぺこの美織さん、松長さん、今回はとても楽しいお話たくさん聞かせていただきありがとうございました!!!どんなイベントになるのか今からとても楽しみになりました。
24時間ネットTVが成功することを祈っております!!