学生が注目バンドに気になることを聞いてみた ~TUNE CONNECTトークセッション(第1部)~
2014/11/20
by Student Ambassador
先週、渋谷TSUTAYA O-Nestにて行われたTUNECORE JAPAN学生アンバサダー初主催イベント、『TUNE CONNECT』にご来場してくださった皆様、誠にありがとうございました!トークにライブと盛りだくさんのイベントでしたが、楽しんでいただけましたでしょうか?
そんなイベント当日の様子を前編・後編と2回に分けてお伝えします!
前編である今回はトークセッション第1部と、The Fess、そしてマダラのライブの様子をお伝えします!
まずはライブ開始前、会場の6階バースペースにて行われたトークセッションの第1部の様子をお伝えしましょう!
第1部は各アーティストの活動にフォーカスを当てた内容となりました。TCJ学生アンバサダー小池が司会進行のもと、『TUNE CONNECT』出演アーティストから、The Fessのウエダトモヒロさん(Gt.)、マダラの島田竜輔さん(Vo.&Gt)、音速ラインの藤井敬之さん(Vo.&Gt.)、deronderonderonの”さわいかん”さん(Vo.&Gt.)に登壇していただきました。(以下敬称略)
各々順番に自己紹介し、トークセッションがスタート。アーティストにしか聞けない、気になる質問をぶつけていきました!
――いきなり質問から入りたいと思うんですが、まずはじめに皆さんはどうしてアーティストになろうと思いましたか?そのきっかけと、今のバンドメンバーに出会ったきっかけについて教えてください。
さわいかん(以下さわい):僕自身もともと舞台の世界で音響技師をやっていたんです。それで曲も作れるのでバンドをやってみようとメンバーを集め、2転3転しながら、今年の3月ぐらいにようやく今の5人(のメンバー)になりました。
藤井敬之(以下藤井):元々、(1人で)宅録してればいいタイプだったんですけど、なんかアイドルみたいな話なんですが、(藤井の)兄貴が僕が作った音源をいろんなところに送りつけてて(笑)。
そこで回答が来て、じゃあやんないとだめだ!となりました。で、基本僕は流れに任せるタイプなので、そこにずーっと乗っかってたら今になりました。兄貴が音源送ってなきゃ今はないですね。
――今のメンバーさんとのどのように出会いましたか?
藤井:今、ベースの大久保(音速ラインのベース大久保剛さん)と2人でやっているんですけど、大久保は、僕が宅録ばっかやっててね、この人家に籠ってばっかりでだめだな、というのを思ったらしく、勝手に東京でのライブを組んできてくれて。僕のことを外に連れ出してくれた命の恩人みたいな人です。兄貴と剛(ベースの大久保)があっての僕です。
島田竜輔(以下島田):6歳上の兄貴がバンドをやっていて、それを見てすごいカッコイイなと思って、俺もバンドやりたいな、と小学生の時からずっと思ってて、中3ぐらいの頃にに友達とバンドやったのがきっかけで音楽を始めました。
ウエダトモヒロ(以下ウエダ):僕のきっかけは吉田卓郎を聴いてからですね。
それでアコースティック・ギターを買いました。メンバーとは大学の同級生でした。
――学生目線で色々聞いていこうと思います。まずは、アーティストにならなかったら、自分がバンド活動をしていなかったら何をしていると思いますか?
ウエダ:売れない営業マンだと思います。バンドしてなかったら普通に働いていると思います。正社員として。
島田:僕は演劇とか好きなので舞台役者とかやりたいなぁって。ちょうど今もやりたいなぁと思ってるんですけど。
藤井:僕は大学で心理学やってて、多分カウンセラーみたいな仕事をやっていると思います。
さわい:多分、舞台でずっと音響を続けてたんじゃないかなぁ、っていう風には思います。
――ありがとうございます。さきほどウエダさんから吉田卓郎を聴いて音楽を始めたという話もありましたが、皆さんは若いころどういう音楽を聴いて、今の音楽を作り上げてきているのか、ルーツの部分について聞きたいです。
さわい:ニューウェイブっていうジャンルが6~7年前くらいのイギリスで流行っていて、イギリスとかアメリカの曲ばっかりを聴いていたんですけど、最終的には布施明に落ち着いて。布施明がすげえいいって。
言っても分からないかもしれないですけど、「アアーアーアーアーアーアーア~、変わった~♪」って曲あるじゃないですか。
――(場内笑)
さわい:あの展開ってすごくシンプルなんですよね。イントロ→A→B→サビ→A→B→サビ→終わり、みたいな。で、すげぇ!ってなって。けっこう布施明の影響を受けました。
藤井:5歳上の兄貴の影響で色々聴いてて、ジャパメタとか中心に聴いてて、たまに”なめんなよ”とか聴いてみたり、C.C.B.とかね、聴いてみたりね・・・まぁ分かんないでしょみんな(笑)。 その世代ですからね僕。で、みんなが分かんないようなやつ聴いて育ってきました。
島田:やっぱり兄の影響で中2の時にジャミロクワイを聴かされて、かっこいいなぁてなって。そこからレッチリとかも聴いて、スタイリッシュにかっこいいロックがやりたいって思って、ここまで来ました。
ウエダ:今、僕30(歳)なんですけど、僕らの世代はHi-Standardとか印象的ですね。
あとは銀杏BOYZとか聴いてました。
――次にバンド活動は1人では出来ないということで、複数のメンバーがいると思うんですが、そういった中でバンド間の約束ごととか、決まりごととか、活動していく上で大切ことは何かありましたらお聞きしたいなぁと思います。
ウエダ:僕らはメンバーに対して縛りをつけない、ってところですかね。
あまりキツキツでやるとみんな疲れちゃうんで、なるべくその辺は気を使ってます。
まぁ楽曲制作はけっこうキツキツでやってますけど、その他の、音楽をしていない時間は仲良くしようとしてます。
島田:曲を作るときは直感でかっこいいなぁと思ったものをどんどんやっていって、プラス、妥協せずにかっこいいものをどんどん突き詰めていこうって感じでやってます。
藤井:楽しければいいんじゃないかな、と。楽しくないことはやらない。そこだけ決めてます。
さわい:うちは(メンバーに)女子が多いので、女子3人で男が2人なんで、圧倒的なる女性社会のバンドなので、逆らわないようにするってことですかね。
――次はバンド歴の一番長い、最年長の音速ラインの藤井さんに対してなにか質問とかありますか?
藤井:荷が重い(笑)。
島田:作詞作曲に行き詰った時ってどうされてますか?
藤井:(作詞作曲に)行き詰ることが無いんですよ。あんまりにも出てきちゃって整理に困っってます。頭の中が汚部屋みたいになる。これがだんだん整理されて1曲になるんで。
最近思うのが、曲って呼べる状態ってどこなんだろう?って。ちょっとした曲のアイディアを曲と言っていいのか?って・・・ごめんね、なんか絡みづらい先輩でね。
――他に質問はありますか?
さわい:どこに住んでいるんですか?
――(場内笑)
藤井:今ですか?福島の郡山っていうところに住んでます。
――郡山って話が出ましたが、他のメンバーさんは東京で活動されていて遠距離ですよね。
藤井:ベースの大久保は東京なんで、10年間遠距離でやりとりしています。
――大変ではないですか?
藤井:メンバーにパソコンを持ってほしいなって思います。未だに音源をメール便で送っているので(笑)。まあアナログな方法もいいと思うけどね。
なんか音源作ろうと思って、大久保へ送る音源をジャケからちゃんと作ろうとすると、そこで僕の(頭の中の)汚部屋が整理されていくので、いいと思います。自己完結ですみません。
――次に、登壇者の年齢が10代(島田)、20代(さわい)、30代(ウエダ)、40代(藤井)できれいに年代別に分かれていますが、逆に最年長の藤井さんから若い世代への質問はありますか?
藤井:みんな頑張ってほしいですね。10代20代ならでは感覚はその時しかないわけで、それは絶対使っていった方がいいと思うので。お父さん的な感じで言うと、ホントに全部使っていってほしいですね。
ウエダ:30代はキツイですか?
藤井:30代はまだ大丈夫。40越すと急にくるから、(体力的な意味で)膝とか(笑)。
全然大丈夫、30代は。
――最後に、バンドは今後どういうふうに向かっていきたいかお聞きしたいと思います。
さわい:deronderonderonはライブは月に3~4本やってるんですけれども、それとは別に自主制作の手売りでしか売ってないアルバム12曲を、クリエイター10人集めて全曲ミュージック・ビデオ化をやったりしました。ライブ、音源作りと並行して、来年も違うネットコンテンツ作りをしていきたい。クリエイティブなことをやっていきたいですね。新しいバンドモデルを作りたいなぁと思っています。
藤井:大久保と仲良くやっていければなぁと思います。仲良く好きな音楽を作っていきたい。
島田:音楽は楽しいのが一番だなって思うので、聴いてて踊りたくなっちゃうような音楽を目指したいと思います。
ウエダ:まずは今日のライブでCDが売れるように、がんばります。
ライブフォトプレビュー
と、いうことで第一部は学生から質問させていただきました!
第二部は音楽業界などについてのトークセッションになっているのでお楽しみに~!
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