【第3回】「アレンジが単調、平凡だ」と言われてしまうときに。『これが知りたかった!音楽制作の秘密100』

2015/12/09
by Takashi Watanabe

『これが知りたかった!音楽制作の秘密100』第3回。
 
株式会社リットーミュージックさんとの共同企画で、全6回に渡ってお送りするこれが知りたかった!音楽制作の秘密100』。
 
 
『これが知りたかった! 音楽制作の秘密100』
著: 島崎貴光 / 発行: 株式会社リットーミュージック
 
『これが知りたかった!音楽制作の秘密100』は、SMAP,A.B.C-Z,AKB48,SKE48,NMB48などへの楽曲提供&音楽プロデュース、数々のアニメ・ゲーム楽曲を手掛け、日本レコード大賞金賞の2作品同時受賞という経歴をもつ気鋭のクリエイター「島崎貴光」さんが、音楽づくりの極意をQ&A形式で答える音楽制作ノウハウ集です。
 
第2回では作曲における『「飽きさせない展開」のつくりかた』を皆さんと学びました。続く第3回は『単調、平凡だと言われない「アレンジ」のつくりかた』を見ていこうと思います。
 
せっかく満足のいくメロディが出来たのに、そこに乗せるアレンジがイマイチで、全体としてもパッとしない印象の楽曲になってしまう... そんなことよくあったりしませんか?アレンジの展開次第でメロディや歌も台無しになり得ます。
 
そんなもったいないことは絶対に避け、よりメロディや歌が引き立つアレンジを目指して、今回も島崎さんの解説を見ていきましょう!
 
 
単調で平坦な音源は、その時点でダメ!

 
本画像は著者および株式会社リットーミュージックより使用許可を得て掲載しています。
無断での転載/複製は固くお断りいたします。
 
冒頭から4小節以内で曲の雰囲気が大体分かる!?
 
本文中の島崎さんの言葉をそのまま借りると「いくらメロディに緩急があって、歌に感情を込めていても、アレンジで展開が付けられていなければ、メロディも歌も台無し」です。
 
イントロひとつとっても、ここでいかに楽曲に対する期待値をあげられるか。冒頭から4小節以内で曲の雰囲気は大体分かってしまうので、イントロでつかめないことは、その楽曲全体を見切られてしまう恐れがあります。
 
アレンジ全体を通じてリスナーの興味を保ちつつ、サビへの炸裂感をいかにつくっていくか。アレンジを「初めてのレストランに入る前〜出て行くまで」を作る作業であると考えるならば、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、それぞれにどんな役割を持たせるべきか。具体的な例として、Bメロ後半からサビに向かって盛り上がっていくアレンズは必須と挙げられています。
 
本文を読みながら、メロディと歌を引き立たせるアレンジを深くと考える『癖』をつけていきたいですね。
 

 

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定価:(本体1,800円+税)
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本の詳細はコチラから
 
島崎貴光 プロフィール
 
作曲家/作詞家/編曲家/サウンド・プロデューサー/ディレクター。株式会社スマイルカンパニーと専属作家契約を結び、SMAP,A.B.C-Z,AKB48,SKE48,NMB48などへの楽曲提供&音楽プロデュース、数々のアニメ・ゲーム楽曲を手掛け、日本レコード大賞金賞の2作品同時受賞という経歴をもつ気鋭のクリエイター。
 
◎MUSiC GARDEN:http://music-garden.co/
◎凛オフィシャルサイト:http://www.project-rin.com/
◎公式ウェブサイト:http://t-shimazaki.com/
 
2015年12月25日には新たな著書『作詞の勉強本』を上梓。着想の方法から、物語の作り方、表現力の磨き方、歌詞としてのまとめ方までを網羅。「目線と発想の拡大」を軸にした新手法の作詞本となっている。
 
 

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