YouTubeで、総再生数1,000万回突破!! HIKAKIN & SEIKIN 『YouTubeテーマソング』が待望のリリース!! プロデュースは、まさかのTeddyLoid!?【後編】
2015/08/15
8月14日(金)に配信スタートした『HIKAKIN & SEIKIN』シングル『YouTubeテーマソング』のリリースを記念し、今や名実ともに日本No.1のYouTuberであるHIKAKINさん、その実兄でありマルチミュージッククリエイターのSEIKINさんにTuneCore Japanが独占インタビュー!
笑いあり真剣ありの楽しいインタビュー、後編です。前編はコチラ。
ーー実際のレコーディングはいつからスタートしたんですか?
<SEIKINさん>
SEIKIN:今年の春ぐらいですね。楽曲自体は、もう年末にラフ音源まで出来ていたんですけど、そこからレコーディング時間がとれなくて。
HIKAKIN:そうだね。
SEIKIN:先にライブで歌ったりしてね。ライブで「この曲すぐリリースしますんで!」って言って、結局ものすごい時間かかっちゃって(笑)。寝かしに寝かしまくって、今です。
ーーレコーディングはどちらで?
HIKAKIN・SEIKIN:Teddyくんの自宅スタジオですね。
ーーえ!。じゃあ、Teddyさんも同席のうえでレコーディングを?
HIKAIN:そうです。唄録りのディレクションも含めて、すべて彼がやってくれて。
SEIKIN:その場でリバーブ、オートチューンを試してくれたりして。
ーーどうでした?TeddyLoidさんとのレコーディングは?
HIKAKIN:もう、滅茶苦茶楽しかったですね。友達ノリで、笑いながらやれた感じですね。
SEIKIN:今回それぞれのパートを別々で録ったんですけど、ぼくが歌ってるときには、こいつが「いや今のさ、もっかい直したほうがいいんじゃないの?」とか言ってて(笑)。
HIKAKIN:(笑)
SEIKIN:そんな感じでかなりリラックスしてレコーディングできて、その分いいものになったのかなって思いますね。硬くならずに出来たかなと。
ーー普段の動画撮影とは、また違う感覚?
<HIKAKINさん>
HIKAKIN:やっぱり一流のプロデューサーがいる環境でのレコーディングはやっぱり緊張しますよね。
SEIKIN:そうそう。僕は本格的なレコーディングっていうのは実は今回が初めてで。いつもの動画撮ってるときは、自分の家で(歌も)録ってるし。
HIKAKIN:自分の家なら、無限に録り直せるしね(笑)。でも、レコーディング終わってからの微調整も結構あって。「もうちょっとHigh下げて」とか「色んなイヤホンでチェックしなきゃ」とか。それをやっていく内に自分でもどれがベストか分からなくなっちゃって、結果EQ(イコライザ)調整したのを6パターン出してもらったりとかして(笑)。
SEIKIN:めちゃくちゃ細かい調整を何度も何度もお願いしちゃってかなりの負担だったと思うけど、それでもいつも快く引き受けてくれて。本当に感謝しています。
ーーでも、TeddyLoidさんとじっくり時間をかけて制作なんて、ものすごく恵まれてますよね。
HIKAKIN:そうなんですよ。でも、本当に彼以外に頼むって選択肢はなかったですね。ぼくらレコード会社に所属しているわけでもないし、なんか楽曲をレコード会社に売り込むのも違うなあと思って。
SEIKIN:せっかく周りに素晴らしいクリエイターがいるんだから、自分たちで出来る限りをやって、そのうえで結果を出したいって思ったんですよね。
ーー今回のMVのコンセプトは?
HIKAKIN:2012年にアップした映像は、もう素人感が満載でしたけど、YouTuberってこの3年間でものすごく進化していると思うんですよね。なので、今回のMVでは「一個人のYouTuberでも、本気出すとココまで出来るんだ」ところを出したくて。なので、MVはメジャーアーティストにも引けをとらないように作り込んだつもりです。
SEIKIN:そうですね。メジャークオリティーっていうのは絶対条件で。
HIKAKIN:とにかくYouTubeをいつも観てくれている人に、このMVが「YouTube」っぽさを詰め込んだものになるよう、監督と企画段階から何時間もディスカッションしましたね。僕らのファンはこういう人たちが多くて、共感してもらうためには、こういう映像が必要でって部分を。
<YouTubeテーマソング>
ーーYouTuberであっても、メジャーアーティストに引けをとらず「これぐらいできるんだ!」っていう気持ちは、今回の楽曲、MVすべてに一貫してありますよね?
HIKAKIN:そうですね。好きなアーティストのTwitter見てると、その人が「今iTunes5位です!」とか「iTunes◯◯ジャンル1位です!」とか言ってて。僕らは(YouTuberという)別の土俵で勝負しているわけで、その凄さをやってみない限り把握できなくて。
YouTubeの再生数であれば、僕らはそれなりに実績があるのかもしれないけれど、それを音楽に持ち込んでみて、iTunesチャートに並べたときに、どうなるのか。今僕らYouTuberの影響力ってどれくらいなのかな?っていうのを自分で見てみたかった気持ちはあります。
SEIKIN:音楽って違う土俵に僕らYouTuberが飛び込んでみて、どんな結果になるんだろう?って。それを見るのが楽しみですね。
ーーなるほど。
SEIKIN:それと僕ら毎日動画を作って公開してると、1つの1つの動画に対してクオリティを上げきるって作業が難しくなってしまっていて。やっぱり何日もかけて突き詰めて作るって作業が出来なくなってしまうんですよね。
短い時間の中でどれだけ楽しいものが作れるか?というのが(YouTuber)としての日々の活動なんですけど。その反面、時間をかけて作品を作りきるってことをやってみたくて。
HIKAKIN:日々のその葛藤と戦ってますね。YouTuberとしてトップであり続けることや、第一線で活躍し続けることには、どれだけ効率よく楽しい動画をつくって、どれだけ毎日ファンを楽しませられるかというのが重要で。
今トップのYouTuberの人たちって、ほとんど1日1本は(動画を)上げてるんですよね。ゲームとブログで2本。むしろ他ジャンル組み合わせて5本とか。たまに『もっとクオリティをさ…』って意見を頂きます(泣)。
「その通りなんだけど、でもそれをやってると...」という葛藤が常にあって。本気ですごい映像を作ろうとすれば、その人たちも全然すごいクオリティの映像は作れる人たちなんですよ。
ーー自分ですべてをやっている分、そこに割ける時間には制限がある。
HIKAKIN:そうなんですよね。2012年当時(YouTubeテーマソングの映像を公開した年)に比べて、今はYouTuberが劇的に忙しくなっていて。日々動画を作るのに必死なんです。当時は週1本単位でやっている人も当たり前にいて。毎日動画をあげているだけで突出した存在になれるチャンスがあったりした。今と比べるとハードルが低かった。
<YouTube Theme Song: 2012年に公開>
でも今は「それ当たり前でしょ?」って空気感だったりします。どれだけ1日に動画をあげて、どれだけ再生されるかが勝負だ、って世界で。だからそのYouTuberを取り巻く環境と戦いながら、この楽曲やMVを作ったという気持ちがあります。
(MVで)どんなダンスにしようかとか、監督は誰にしようかとか、どんな衣装にしようかとか、全部自分たちで決めていってるわけですし。多分、普通のアーティストやタレントさんであればやらない部分まで、今回全部やりきったという自負はありますね。
SEIKIN:MVのオフラインチェックや、修正オーダーも事細かく。
HIKAKIN:「3分29秒のダンスがちょっと気になるんですけど」とか「なんか転びそうじゃない?」とか(笑)。
ーー日々数が求められていて、さらにクオリティも求められる環境で戦っている自負があると。
SEIKIN:ハードルは確実に上がっていますよ。
HIKAKIN:アーティストの方でも、きっと言われると思うんです。「3年前の頃が好きだった」とか「2年前の曲調の方が良かった」とかって。それといっしょで「2年前のHIKAKINはどこへ行ってしまったのか…」なんて書き込まれることとかもあって。
ぼくも気になって2年前の自分の動画見てみると、声も張れてないし、コーヒー牛乳とか飲んで感想言ってただけなんですけど(泣)。それでコメント欄見ると、ほんの数週間前に「この頃は良かった…」とかコメント書いてくれてる人がいたりして(笑)。
「それだけ知らぬ間にハードルが上がってるんだよ!」って思いますけど、観てくれている人たちの目もやっぱり肥えてきてるんですよね。
ーーうん、うん。
HIKAKIN:だから、毎日動画を上げるYouTuberの中でも、1本1本の動画のクオリティは確実に上がってるし、動画の中でやってることもレベルが間違いなく上がっている。手が込んでる。そういった環境下で今回、「YouTubeテーマソング」制作に取り組みきったというのは、ある意味大きな自信です。
SEIKIN:そうですね。かなり詰め込みきったというか。全力ですべてを投入できた作品ですね。
ーー今回の作品を通じて、一番何を伝えたいですか?
HIKAKIN:まずは、MV(YouTube)を観て欲しいですね。楽曲と映像と組み合わせて、僕らの伝えたいことを表現したつもりです。そのうえで伝えたいのは「YouTuberの可能性」ですね。YouTuberも、ここまで出来るようになったんぞっていう。
僕は今だによく「YouTuber」をやっていなかったら、今頃何していたんだろう?って思うんです。YouTubeには、今もたくさんの可能性があるし、夢がある。だから「YouTubeっていいのもだよ」「YouTuberって楽しいぜ」って、そう伝えることが出来れば嬉しいです。
SEIKIN:そうですね。僕も2012年にこの「YouTubeテーマソング」を最初に作ったときは、普通の会社員だった。それをあまり公言してないので、皆さんあまり知らないと思いますけども。
ずっとYouTubeをやっていたとか、そういうわけじゃなかった。正直に言うと、会社員で好きなことに一生懸命打ち込むような生活を送っているわけでもなかった。
そんな中で「なにか成し遂げたいな」って思いだけが、ずっとあって。その思いをこいつ(HIKAKIN)に楽曲として投げた。そこから、たった1コーラスの楽曲と、1本の動画から歯車が回って、ここまでやってくることができた。
だから、皆さんにも「YouTuberの可能性」を信じて欲しいなって。一個人でも、こんなにやれる時代になったんだよって。そんな気持ちを是非伝えたいです。
HIKAKIN
日本最高峰のYouTuber。YouTubeにてHIKAKIN、HikakinTV、HikakinGames、HikakinBlogと4つのチャンネルを運営し、動画の総アクセス数は22億回を突破、チャンネル登録者数は計585万人以上、月間アクセスは1億回を超える。(2015年8月現在)ビートボックスにおいては、ポップからゲームミュージックに至るまで様々なジャンルを口だけで再現するそのスキルは世界中から絶賛され、数多くの人を魅了している。2013年にはエアロスミスのツアーに参加。シンガポール、大阪で共演し世界中にその名を轟かせた。
・HikakinTV:https://www.youtube.com/user/HikakinTV
・HIKAKIN:https://www.youtube.com/user/HIKAKIN
・HikakinGames:https://www.youtube.com/user/HikakinGames
・HikakinBlog:https://www.youtube.com/user/HikakinBlog
・Twitter:https://twitter.com/hikakin
SEIKIN
SeikinTV、SeikinGamesを運営するYouTuber。HIKAKIN(ヒカキン)の2歳上の実の兄。YouTubeのチャンネル登録者数は合計165万人以上(※2015年8月現在)。歌、料理&お菓子作り、面白商品の紹介、ゲーム実況などジャンルにとらわれない幅広い内容の動画が人気。また、HikakinTVオープニング曲などの作詞作曲を手掛け、ボーカルも担当しており、2015年3月には国民的ミュージシャン「コブクロ」と共演するなど、様々なミュージシャンと共演しさらに活動の幅を広げ注目を集めています。
・SeikinTV:https://www.youtube.com/user/SeikinTV
・SeikinGames:https://www.youtube.com/user/SeikinGames
・Twitter:https://twitter.com/SeikinTV
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