「カラオケ印税」とは、カラオケ配信で発生する、楽曲の著作権使用に対する「著作権使用料」の通称です。
この記事ではカラオケ配信の著作権使用料について解説しています。
カラオケの印税、いったいいくら?
カラオケの印税とはいったいいくらなのでしょうか。
Video Kicksでカラオケ配信をした場合かつ、著作権管理をしている場合において、およそ以下の金額になります。(あくまで2024年06月時点の統計値、条件によって変わってきます)
- 歌われたら発生する著作権使用料は「約0.8~15円 / 1回の歌唱」
- カラオケに楽曲配信をした際に1度だけ発生する著作権使用料は「約4,000~7,000円」
- カラオケで楽曲配信を続けていると四半期毎に発生する著作権使用料は「約250円」
※詳細は「どうなったら印税が発生するの? 金額の詳細は?」へ記載しています。
では、いったいなぜ、このように3つのパターンで著作権使用料が発生するのかを見ていきましょう。
どのような著作権が関係しているの?
カラオケ配信には以下3つの著作権が関係しています。
- 演奏権
歌ったり、演奏することに関する権利
- 公衆送信権
インターネットなどで音楽を流すことに関する権利 ※カラオケ機器に楽曲データを送ることです。
- 複製権
CDや楽譜をつくることに関する権利 ※簡単にいうと、「コピー」することです。
TuneCore Japanの確定レポートでは以下の項目として記載されます。
演奏権 ⇨ 分配種目名称:演奏 / スプリット取分率区分:演奏権
公衆送信権 ⇨ 分配種目名称:通信カラオケ / スプリット取分率区分:演奏権
複製権 ⇨ 分配種目名称:通信カラオケ / スプリット取分率区分:複製権
どうなったら印税が発生するの? 金額の詳細は?
カラオケの著作権使用料は、以下のパターンに分けられます。
- 歌われたら発生する著作権使用料
- 配信するだけで発生する著作権使用料
それぞれ詳細を見てみましょう。
- 歌われたら発生する著作権使用料
「歌われた回数」に対する演奏権と公衆送信権の著作権使用料が発生します。
著作権:演奏権、公衆送信権
著作権使用料:歌唱回数に応じた著作権使用料は、カラオケ店舗・スナックなど、どのような場所で歌唱されたのか、部屋の定員数や場所の面積等により単価が異なります。 - 配信するだけで発生する著作権使用料
- カラオケに楽曲配信をした際に1度だけ 「全国のカラオケ端末に複製された楽曲」に対する、複製権の著作権使用料が発生します。
※ 新機種が出た際などには、新たに複製され著作権使用料が発生する場合もあります。
著作権:複製権
著作権使用料:著作権使用料の計算の対象となる3カ月の配信期間に、新たにカラオケ配信された楽曲が少ないと1曲あたりの金額が高くなり、新たにカラオケ配信された楽曲が多いと1曲あたりの金額が低くなります。
- カラオケで楽曲配信を続けていると四半期毎(3ヶ月に1度)に 「配信されているすべての楽曲」が店舗で反復・継続的に利用できる状態に置かれていることに対する、複製権と公衆送信権の著作権使用料が発生します。
著作権:複製権、公衆送信権
著作権使用料:カラオケ配信されている全ての楽曲に対して均等に支払われます。
- カラオケに楽曲配信をした際に1度だけ 「全国のカラオケ端末に複製された楽曲」に対する、複製権の著作権使用料が発生します。
現在(2024年06月時点)ではカラオケ配信を1曲配信するだけで、約4,000〜7,000円の著作権使用料が発生しています。さらに、3ヶ月に1度 約250円の著作権使用料が発生し、1年配信を続けると 約1,000円になります。これに、歌われたら発生する著作権使用料が歌唱数✖️0.8円〜15円分が上乗せされます。
そのため、著作権管理サービスを利用している場合のみではありますが、Video Kicksのカラオケ配信に必要な以下利用料は、配信するだけでおよそ回収ができます。利用料について
コンテンツ種別 | カラオケ |
---|---|
初期費用 | 初回登録料+年間管理料 |
手数料 | ー |
初回登録料 | 3,300円(税込み) |
年間管理料 | 1,100円(税込み)/1年間 2,090円(税込み)/2年間 2,970円(税込み)/3年間 |
カラオケ配信登録代行
気軽にカラオケを配信したい方向けに、カラオケ配信登録代行サービスの提供を開始しました。
カラオケ配信登録代行では、カラオケ配信に必要な歌詞のルビ振り、テロップの設定などの作業をまとめて依頼することが可能で、今までよりさらに手軽に、楽曲をカラオケに配信することができます!
具体的な利用方法や、利用料については下記のページをご確認ください。
▼カラオケ配信登録代行について
まとめ
カラオケ配信では、「演奏権」「公衆送信権」「複製権」の3つの著作権が関係しています。
- 演奏権と公衆送信権により、楽曲が多くの人に歌われることで大きな収益をもたらします。
- 公衆送信権と複製権により、楽曲をカラオケ配信していると安定した収益をもたらします。
カラオケ配信の著作権使用料により、TuneCore Japanでのカラオケ配信は利用者のご負担を少なくご利用いただけるようになっています。
そのため、楽曲の著作権管理が行われていれば、カラオケ配信はアーティストにとってほとんどデメリットなく行えるプロモーションの1つです。
著作権管理をしていない楽曲では、著作権収益は発生しませんのでご注意ください。 カラオケ配信の際にはTuneCore Japanの著作権管理サービスをご活用ください。
今一度カラオケ印税の仕組みを理解し、うまく活用する方法を考えてみてはいかがでしょうか。
この記事が音楽活動のヒントになれば幸いです。カラオケ配信はこちら