2013年米国TUNECORE約126億円をアーティストへ還元!

2014/01/31
by Iichiro Noda

 て2014年一発目のブログは手前味噌、後ろにも味噌ではありますが、2013年度の米国TUNECOREの数値が発表されたので、まとめてみました。独立系(インディペンデント)の波が大きくなり、さらに日本でも加速していきそうな兆候が垣間見えます!

 

 2013年米国TUNECORE利用アーティストへの還元額は、1.213億 USドル (126億円)となり、前年比19%増となりました。また、2006年からの累計での還元額は3.71億 USドル(385億円)となっており、近年の伸びが著しいです。また、2013年の総ダウンロード+ストリーミング数は、34.3億となっており、昨今発表した12.5億からすると、274%の成長率です。ダウンロードとストリーミングの内訳は出ていないのですが、ここから分かるのはダウンロードに対して、ストリーミング数が急激に伸びているということだと思われます。

 

 とにかく、素敵すぎる!

 

 れがどれくらい、素敵かというと。。。国際的なレコード業界団体IFPIが発表した2012年の世界のレコード業界全体の売り上げは165億 USドルで、そのうち56億 USドルがデジタル配信といわれており、仮に2013もその辺だとすると、TUNECOREアーティストの配信ストアでの売上げ額を逆算すると世界の販売額の約4%程度がTUNECOREアーティストによるものです(あくまで概算)。素敵すぎる!

 

 界の4%のシェアということになるのですが、この4%を高く見るか、こんなもんか?は人それぞれかと思いますが、ちなみに、Nielsen SoundScan Mid-Year Report(2013年上半期)によると、レコード会社のデジタルのマーケット・シェアは、ユニバーサルレコードが38.3%、ソニー・ミュージックが29.1%、ワーナーミュージックが19.7%とディストリビューターが12.1%、残りが0.8%ということですので、このディストリビューター内でいう1社での4%というのは、実質世界4位〜7位程度というところでしょうか。

 

 ということで!?独立系(インディペンデント)でも世界の一角を担っていると言って、まったく問題無い訳です。素敵でしょ?

 

 らに、一番重要なことは我々TUNECOREモデルの場合は、100%の収益がアーティストに還元されているということです。他のレコード会社の利益というのは、あくまで会社全体に分配されるはずです。そこに所属している、アーティストに還元された金額ではないのです。よって、アーティストに還元している額で考えると・・・かなり面白い時代になってきているのではないでしょうか?

 

 そんな時代で、独立系のアーティストがTUNECOREを利用する理由のTOP3は以下です。

(利用者アンケートより)

 

 1. インディペンデント(独立系)アーティストを支援しているから・・・24%

 2. 楽曲を多くの人に聞いてもらえるようになるから・・・22%

 3. 簡単で効率的にお金を稼ぐ、手伝いをしてくれるから・・・20%

 

 た、以前NEWSでも紹介した、世界最大級の音楽イベントSXSWの出演アーティスト1900組のうちの約33%はTUNECORE利用者で、CMJ MUSIC MARATHONの1400組の出演アーティストの25%が利用者らしいです。IT技術だろうが、なんだろうが、新しいものを「クリエイティブに利用」する、そんな想像力、行動力と自信がある「アーティスト」が多く使ってくれているイメージです。

 

 2013年も音楽産業のGrammysやyoutubeなどの賞に輝いたアーティスト、ノミネートされたアーティストも多々いるようです!以下にその一部をご紹介♪ ちなみに、タイムリーなことに「第56回グラミー賞、受賞者の50%がインディーズアーティスト!なくなりつつあるメジャーとインディーズの境目」こんな記事も出ており、独立系アーティストの活躍が顕著に現れており、日本のインディーズとは、かなり違う印象を受けます。日本ではTUNECOREはインディーズや素人が使うという認識が強いのですが、そもそも100%利益還元されるため、海外のように先鋭でクリエイティブな独立系アーティストが利用する方が、利に適っているのです。

 

 近では「インディーズ」という言葉が持つ日本での意味が、海外のそれとはあっておらず、そもそもの意味であるインディペンデントないしは、独立系アーティストと呼ぶ方がしっくりくるのではないかと思っております。

 

 

 

 れらの賞に日本のアーティストが連なるために、我々は動いているのです!という意気込みは置いといて、こういった賞を取ることと並行で、ビジネスにすることが両立出来ているのが「ミソ」だと思うのです。独立系のアーティストでも、「継続的」に収益を確保することができるのが、インターネットの世界だと思います。ライブや物販はもちろんですが、このネットを利用した「継続的な収益」というのが、昨今の音楽の売り方に変化を齎していると思うのですが、今回はここを深堀はしません。

 

 TUNECOREの利用アーティストで、賞とビジネスの両立を見事に果たした最高の例、そして世界でも最上級のインディペンデントアーティストは「JAY-Z」です。こちらもタイムリーに、「マジか!ジェイZの稼ぎ方が初期から”ビジネス”すぎた件!」という記事が出ており、ここに記載してあるファーストアルバムのリーズナブル・ダウトは、まさに、TUNECOREを利用してリリースされていました。デイモン・ダッシュが当時まだ出来たばかりの米国TUNECOREオフィスを訪問して、リリースした話は、米国に訪問した際に聞いたのですが、このデイモン・ダッシュが、時代を先読みし、実践したビジネスセンスを兼ね備えた、キーマンだということは言うまでもありません。

 

 ツールと脳ミソは使い方がミソのようです。

 

と、ミソ押しの拙い2013米国TUNECOREのまとめでした。

少しでも、アーティスト活動の気づきになればと思う次第です。

 

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