――ありがとうございます。なんか番宣みたいになってるので違う話をしましょう(笑)。気を使ってこういう質問考えてくれて学生の人偉いなと思うんですけど(笑)。それ以外でもう少し音楽の業界のことをアーティストの方はどういうふうに考えられてるのかなっていうのを少しずつ掘り下げて聞きたいんですけど。我々のような「ウェブサービス」だったり、最近はネットが普及したおかげで音楽に限らずネットとかアプリとか使われるようになったと思うんですけど、アーティストの立場からインターネットをどう捉えてます? 藤井さん、ざっくりお願いします(笑)。
藤井:僕はホントに古い人間なので、こう、手にとれるモノのほうがいいなと思うんですけど、やっぱり手軽さとか世界との繋がりを考えると、いいなとは思いますけどね。一曲明日にでもという感じではあるんですよね。
――ぜひ出して下さい!(笑)
藤井:うん。まあたぶん良いとこと悪いとこがあって、たぶん良いとこの方がデカイ。でも古い人間にとっては少し寂しい感じはあるんですよね。
――僕もやっぱり、基本的に生の演奏に敵うものはないと思います。やっぱり生音のほうが全然気持ちいいんで、そこでファンになる人もいるだろうし。逆にこういう使い方をしたらどうか、とか、使ってなんぼだなと思ったりもします。インターネットをうまく使う、みたいな部分ではどうですか?
藤井:やっぱね、どっちかっていうと僕は老人、というか初老の方なので、インターネットをどう使おうって聞かれるとまったく出てこないんですよね。いやツイッターは使ってますけど(笑)。ただ、ホントに繋がり具合というか、アクセス具合にはホントにすごいものがあるので、もっと勉強したほうがいいなと最近思っていて、いろんな記事を読んでます。明日にでも配信できるわけじゃないですか。そんなことは今までなかったでしょ。
――このスピード感はないと思いますね。
藤井:そうでしょ。レコード会社とか事務所通したりしなきゃできなかったことが、できるようになった。そこは時代に乗ってやりたいとは思っているんですよ。だから、明日シングル発表しましょうか?
――ホントっすか!?(笑)
藤井:ちょっと相談させて下さい(笑)
――それぞれ自由に使ってもらえればいいと思っているので、もっと気軽に使って頂けるようなプラットフォームになればいいなと思っています。じゃあもう少し若い世代、澤井くんはいかがでしょうか? 最近はYouTubeとかそういうものが増えてきていて、もちろんこうやってライブに来てくれてるような方はいるんですけど、多くの方はYouTubeやアプリで聞いちゃってるという現状があります。僕も色んな人と話していると若い子はそういう傾向にあるのかなーって思うんです。その辺どうですか?
澤井:んー。僕は中学か高校ぐらいの時にmixiが流行りだして、皆さんもやってたでしょ。分かるかどうかわからないですけど、いわゆる暗黒面なわけじゃないですか。当時の。わかりますかね? 今振り返ってみたらクソ恥ずかしいわ・・・みたいな。
――残っちゃうんだよね(笑)。
澤井:そうなんです。消さない限り残ってしまうんです。そんなことがありました。そっからツイッターが流行って、フェイスブックが日本でも流行ってきて、YouTubeがガーンと伸びてきて、今もRedbull Music Academyの広告がバンバン出てるじゃないですか。僕ら世代はネットというものが物心ついた頃からあったんで、じゃあ使うしかないよねってことを思ってます。あとは僕らもTUNECOREさんから配信させてもらってますけど、僕はどちらかというと売り上げ云々というのは興味なくてですね。やっぱりどうしても違法ダウンロードとかあるんですよ。そういう風になっちゃうなら仕方ないなと納得した上で、色んなギミック使いまくって、いかに楽しくインターネットで遊べるか、みたいなところにこだわっています。
――そうですよね。ちなみに僕35なんですけど、やっぱネットが自由に使えるようになると、なんとかズルして聴いてやろうみたいな、若い時ってどうしてもお金ないしそういうことやったよね。でも逆にそういう立場じゃなくなった時に「じゃあ変えよう」ってなっても正直難しいよね。そればっかやってるのもどうなのって話もあるし。ただ沢山の人に聴いてほしいって気持ちはどんなツール使おうと変わらないと思うんですよね。だからまあ、出せるんだったら出したほうがいいんじゃないのっていう。「売ることが命だ」じゃなくて、別に売らなくてもいい。こうやってライブで稼いで生きていくっていうのも、もちろん一つの方法だし。色んな使い方があるのかなと思います。一番若いマダラはどう?さらにネイティブ?
L→R
澤井(deronderonderon) / 藤井(音速ライン) / 島田(マダラ) / ウエダ(The Fess)
島田:そうですね。やっぱりネットというのは身近にあったものではあるんですけど、こういう風にものすごく、実際に使ってみてこんなに簡単に色んなとこに音楽を届けられるというのを実感した。こういう素敵なサービスを僕らの世代からどんどん伝っていって、標準にしていけたらいいんじゃないかなって。
――大丈夫?お金もらってないよね?(笑)
島田:大丈夫です!もらってないです(笑)
――ま、そんな感じで、ネットって良いとか悪いとか関係なく社会インフラになってるのは皆さんもう分かってると思うんですけど、逆にアーティスト活動をしていく上で例えばこういうことできたらもう少し面白いことできるのになーとか思うことがあれば聞いてみたいんですけど。じゃあFessのウエダさん。
ウエダ:そうですね。メンバーと話し合ったんですけど思いつかなくてですね(笑)。もうちょっとこれ(TUNE CONNECT)より大きなフェスとかあればいいんじゃないかな。TUNECORE FESTIVALみたいな。
――そうですよね。こういう生のイベントは僕らもこれから準備してやっていく予定ですので楽しみにしていて下さい。じゃあ順番にいきましょう。
島田:そうですね。どういうふうに展開していくべきかっていうのは難しい物があるんですけど、まずはとにかくこの存在を知ってもらいたいなっていう所が大きいので、より楽しくなれるように、みんなが「お!」となって楽しくやっていけるようになればなと思います。すいませんうまく言葉にならなくて。
――いえいえありがとうございます。藤井さんいかがですか。
藤井:なんでも音源じゃないですか。こうやって話してるのも音源なんで、曲じゃなくても色々配信できたら面白いんじゃないかと思います。大久保と二人で話してる音源とか。それを身軽に配信してったら面白いんじゃないかと。
――セッションとかもですね。
藤井:そうですね。セッションとか。だから、これは出しちゃいけないとか、そういう垣根がもっと低くなればいいなと思います。
――そうですね。そこはまあ、僕らはiTunesさんだったりレコチョクさんだったり、いわゆる配信ストアさんと話していきながらもっと面白いコンテンツを投げられるようにしていきたいですね。
藤井:リハの音源とかね。
――そうですね。あとライブ音源みたいにその瞬間しかないようなものもババーンと届けられたら、それはそれで面白いのかなと。じゃあ澤井くん。
澤井:えっと、今日もそうなんですけど、今回TUNECOREの学生アンバサダーのイベントとして、要はTUNECOREというネットでやってるサービスをリアルでやってるんですよね。話変わるんですけどマルチネレコーズっていう、Tofubeatsとかがいるところがあるんですけど。
――トーフくんね。
澤井:そうです。あそこはもう全部の楽曲をフリーダウンロードにした上で、いわゆる2chのオフ会みたいな形で年に何回かClub Asiaとかでガーって好きな人で集まったりして「あ、あなたがこのアーティストなんですね」っていう、ネットとリアルを行き来するっていうのが、この場にはしっくりきてるなーって感じます。そういう機会をもっと、さっきのフェスのようにガッツリやってもいいのかな。
――やっぱこうやって顔見て話すっていうのは全然違いますしね。これ今回初めてなんですけど、これを機にどんどん生のイベントもやっていきたいと思っています。あとちなみにアーティスト同士の交流みたいなのは興味ありますか? そういう機会は。
藤井:ありますあります。
――今ほんとに利用者が毎月増えてきています。まだ対して宣伝とかしていないので勝手に増えてるっていう状況なんですけど。せっかくそういうアーティストさんが集まっているのに横の交流とかってどうなのかなって。イベントのこういう形では会うと思うんですけど、そういうのを手軽にコミュニケーションとか出来たりしたらニーズってあるのかなと思ったんですけど。
藤井:この状況見てもらえばわかると思うんですけど、バンドやってる人たちって人見知りが多いんですよ。
――いや、そうですね。存じ上げております(笑)。まあ話しのきっかけとかになるぐらいは。
藤井:まあたぶんそれも結構ダメじゃないかと。
――そっか、なるほどですね(笑)。まあそういうのがあったら、逆にそういうところからコラボが生まれて発信できたり一緒に曲を作っていけたりとかコラボが生まれたら面白いんじゃないかとちょっと思ったんですが。全然違う地方の人とマッシュアップしたりとかできたり。
藤井:それは面白いですね。メロディーとか言葉とか放って、聞いた人がコンタクトとってっていうのは面白いですね。
――そうそう。お互いがコンタクトしあって、自分のところ渡してとか・・・。じゃあそろそろライブ始まるんで、最後にみなさん今日の意気込みをお願いします。
ウエダ:今日は楽しみたいと思います。こういう場に出させてもらうのは初めてなんで、今日は一番手なんで、宜しくお願いします。ぜひ聴いて下さい。
島田:やっぱりこんな素敵な企画に呼んで頂いたことはないのでとにかく一生懸命、皆さんにいいなと思ってもらえるようにやるので宜しくお願いします。
藤井:まあ僕らが一番楽しむことになるんですけど、皆さん今日はどうぞ宜しくお願いします。
澤井:初めましての人ばっかりだと思うんですけど、今日は僕らも楽しみたいですし、皆さんもニコニコしながら見ててくれたら僕らもやりやすいんで(笑)、今日は宜しくお願いします。
――これで2部を終わります。皆さん今日はありがとうございました。